意図せず選んだ器が、今の自分を映していた話

意図せず選んだ器が、今の自分を映していた話

先日、九谷焼のお皿を選びました。
気に入ったお皿があったら迎えようと思い、何気なく入った器屋さん。

色々な柄がある中、
数やかたちなどは決めず、
素直に「美しいなぁ」「素敵だなぁ」と思うお皿だけを、
じーっくり選びました。

目的も、理由も、意味づけもなく。
ただ、心が動いたものをそのまま手に取った、そんな時間でした。

けれど家に持ち帰ってお皿を並べたとき、
ふと、それぞれの絵柄の意味を調べてみたくなり、調べてみると――

どれも、驚くほど
今の私にぴったりな意味だったのです。


六瓢(むびょう)|何も起こらない幸せ

黄色地に描かれた六瓢のお皿。
六瓢は「無病」に通じ、無病息災を意味する文様です。

今の私は、
大きな成功や派手な変化よりも、
 • 心と体が穏やかであること
 • 家族が元気でいること
 • 何事もなく一日が終わること

そんな「何も起こらない日常」を、
とても大切にしたいと思っています。

無意識にこの器を選んだのは、
きっと自分が
「守られること」
「整うこと」
を求めていたから。


椿|静かに、でも確かに強く

赤と白の椿のお皿。
椿は、寒い冬に咲く花です。

華やかに主張するわけではなく、
でも、確かな存在感がある。

散るときは花ごと、すっと落ちるその姿から、
覚悟や潔さ、芯の強さを象徴する花でもあります。

今の私は、
穏やかに、しっかりと、自分の足で立っていたい。

この椿の器は、
そんな今の心の状態を、
そのまま映しているように感じました。


小梅|小さくても、確かに春は来ている

緑地に描かれた小梅のお皿。
梅は「春を告げる花」。

小梅は特に、
小さな希望、積み重ね、実りを意味します。

今はまだ途中。
すぐに結果が出るわけでもない。

それでも、
ちゃんと芽は出ていて、
ちゃんと春は始まっている。

そんなことを、
この器たちから教えてもらった気がします。


三枚を並べて見えた、今の自分

六瓢、椿、小梅。
意味を知ったうえで三枚を並べてみると、
不思議と一つの流れが見えてきました。

守られ → 凛と立ち → 実を結ぶ

今の私は、
頑張り続ける時期ではなく、
整え、立て直し、次へ向かう途中なのだと。


器も、ジュエリーも、人生も

意図せず選んだものほど、
本当の自分を正直に映してくれる。

器も、ジュエリーも、
そして人生も、きっと同じ。

今の自分に合うものを、
ちゃんと「美しい」と感じられること。

それ自体が、
とても豊かな時間なのだと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。